ダイエットインスタグラマー「でぶみ・ゆう」さんから腸内細菌とダイエットについて質問いただきました(前編)
無理なダイエットでリバウンドを繰り返し“正しく食べること”で成功。以来「学校では教えてくれないダイエットのこと」を発信しているでぶみ・ゆうさんが、フォロワーさんからの相談や疑問を城谷先生にインタビュー。
でぶみ・ゆう
＠debumi_yuu_diet
“正しく食べること”で万年ダイエッターから卒業。「学校では教えてくれないダイエットのこと」を発信中。
城谷 昌彦
ルークス芦屋クリニック院長。西洋医学だけでなく、東洋医学や心理ケアプログラムをとり入れ、心と身体の両面から診る医療を提供。
運動が嫌いなのは腸内細菌のせい！？
ゆう
城谷先生、はじめまして。ダイエットの情報をインスタグラムで発信している「でぶみ・ゆう」といいます。自分自身、試行錯誤しながらダイエットを継続しているのですが、そんな中でフォロワーさんから腸について相談いただくことが多くなり、管理栄養士の方から「低FODMAP食」について情報をいただいたことをきっかけに、興味を持つようになりました。
城谷
なるほど。後ろにあるフィットネスバイクも使ってダイエットに取り組んでおられるんですね。
ゆう
あるんですけど、実は運動もすごく苦手で、夜更かし大好き人間なので睡眠も…。今は「運動やらなきゃ」「眠らなきゃ」と思ってやっていますが、根本的には怠け心がなかなか抜けないです。。。
城谷
（笑）。先日、ある論文で「腸内細菌によって運動が好きか嫌いかが変わってくる」という内容を読みました。運動好きな腸内細菌と嫌いな腸内細菌があるようなので、自分に嘘ついて無理してやってます、みたいなことはなかなか続けるのがしんどいかもしれないですね。多分、私の腸内細菌も運動好きな方ではないと思います（笑）
ゆう
ええっ！先生レベルになると、もう自分の腸内細菌はこういうもんだ、ってわかるものですか？
城谷
いや、自分ではわからなかったけど、フローラの検査をして。やっぱり検査で数値がでないとなかなかわからないものですよ。お通じがいいイコール腸内細菌のバランスがいいとは限らないですから。必ずしもそこは一致しないんですよ。
腸内環境はダイエットに関係する！？
ゆう
やっぱり検査が必要なんですね。自分で自分の腸内環境を予測する方法ってないのでしょうか？
城谷
基本的には、便通が大きな判断材料にはなると思います。あとは、残便感とか膨満感とかというのも一つの判断材料になるかと思います。特に、最近話題のSIBO（小腸内細菌異常増殖）の方は、食べてすぐにお腹が張ったり、お腹が痛くなったり、下痢したり、ガスが多くなったりといった不快な症状が出てくるケースが多いので、その場合は腸内細菌バランスが乱れている可能性が高いと考えていいと思います。
ゆう
私自身、今は毎日お通じがあり、大きな不快症状はないのですが、ダイエットに取り組み始めの頃は極端な食事制限をしたりしてたんです。そのときはお通じがすごく悪くなりました。ただ、今も夜更かしが続いたりホルモンバランスの変化でお通じに影響が出たり、毎日出たとしても残ってる感じがしたり、ということはありますね。
城谷
お通じが悪くなる要因はいろいろとありますが、やはり自律神経のバランスが大きく影響するということはあります。自律神経の中でも特に迷走神経の働きがよければ、スッキリ感というのが高くなりますが、その働きが悪いと腸のぜん動運動が中途半端になるので、スッキリしないということはあるでしょうね。
ゆう
ああ、夜更かししたときは自律神経が乱れているんでしょうね。私としては、腸内環境が直接ダイエットに関係するのかというところも知りたくてですね。例えば運動量や体格など、同じ消費カロリーの人がいたとして、腸内環境のいい人と悪い人となら摂取カロリーが同じでもダイエット効果が違ってくるとかあり得るのでしょうか？
城谷
そうですね。腸内細菌の種類によっては、産生される物質がずいぶん違ってくるので、影響は大きいと思います。つまり同じものを食べても、ダイエット効果が出たりでなかったりというのはもちろんあると思いますよ。
ゆう
バランスよくしっかり食べるということを前提にしつつも、自分の腸内環境に合わせた食事ができれば、よりストレスなく効率よくダイエットができるのかなと、お話をお聞きして思いました。
城谷
腸内細菌によって同じものを食べてもダイエットの効果が出たり出なかったりというのはもちろんあると思います。だから将来的には、遺伝的な体質だけでなくどういう腸内細菌をその人がもっているか、ということも加味したパーソナルダイエット法みたいなものが考案されるんじゃないかと思います。
ゆう
それは皆さん絶対に、取り組みたいと思います（笑）。
